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映画『レオン 完全版 』あらすじ・感想【純粋な心を持った最恐の殺し屋が愛する小さな命を守る】


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こんにちは!

今回ご紹介するのは、映画『レオン‐完全版‐』(原題:仏題:Léon、米題:The Professional)です。本作は、フランス映画界の巨匠ともいわれるリュック・ベッソン監督初のハリウッド映画。監督の名を全世界に知らしめるきっかけとなった作品とも言われています。1995年に初公開されてから20年以上経過した現在でも、世界中に熱狂的なファンが増え続けています。公開当時から高い人気を集め、1996年には22分間の未公開シーンを含めた完全版が公開されました。 

 

映画『レオン‐完全版‐』作品情報

 監督リュック・ベッソン

キャストジャン・レノ(レオン)、ナタリー・ポートマン(マチルダ)、ゲイリー・オールドマン(スタンフィールド)、ダニー・アイエロ(トニー) ほか

受賞歴:第19回日本アカデミー賞受賞(1996)

上映時間:132分/111分(旧)

制作国アメリカ・フランス

 

 ≪≪【予告動画】はこちら


出典:Movieclips Classic Trailers official 

 

映画『レオン‐完全版‐』あらすじ

 映画をこれから観るという方にあらすじのご紹介です。

 

舞台はアメリカ・ニューヨーク。プロの殺し屋として、依頼人から受けた仕事を完璧にこなし、プライベートでは目立たないようひっそりと孤独に生きるレオン

 

ある日、レオンが仕事を終えて帰宅すると、アパートの廊下に座り込む12歳の少女チルダから話しかけられます。

 

そうして二人は何度か言葉を交わすうちに顔見知りとなり、マチルダはレオンの好物の牛乳をおつかいのついでに買ってくると言ってスーパーへ出かけていきます。

 

その頃、マチルダの家には父親の仕事の依頼主が訪ねてきます。マチルダの父親は定職に就かず、覚せい剤の運び屋の仕事をしていました。しかし、父親が不正を働いたことがバレ、激高した依頼主がマチルダの家族を全員惨殺してしまうのです。

 

(普通ならこんな派手に殺人を犯したらすぐに逮捕されそうなものですが、依頼主は麻薬取締局に勤めるお偉いさんという設定なので権力でもみ消してしまいます。)

 

買い物から戻ったマチルダ家の惨状を目の当たりにし、隣室に住むレオンに助けを求めます。 愛弟を殺された恨みを晴らすため、殺し屋であるレオンに弟子入りを懇願しますが最初はあっさり断わられてしまいます。しかし、それでも諦めないマチルダにレオンも次第に心を開いていきます。

 

 

映画『レオン‐完全版‐』感想

 

ここから先はネタバレを含む内容の記載がございますので、ご注意ください。

普通が通用しない世界に生きる二人

 

今まで何の接点ももたずに生きてきた二人。それが運命のいたずらによって互いの人生が交差し、突如暮らすことに。当たり前に人を愛すること、愛されることを知らずに生きてきたもの同士が、同居生活をきっかけにいびつながら愛の形を模索していきます。ついこの間まで他人同士であったということを忘れさせる演技力に脱帽しました。ほんとうに生きてると何があるかわからないですよね。いきなり生活環境が変わるともなると普通なら戸惑いが出てきてもおかしくはないのですが、レオンとマチルダにとってはむしろプラスに働いたようです。

 

他人同士とはいえ、孤独を抱えたもの同士ということで境遇は違えど二人にしか理解できない世界があったのでしょう。レオンはまともに学校教育を受けられず、物心ついた頃には殺し屋の世界に片足を突っ込んでいたわけですし、自分が今まで生きてきた裏の世界がレオンにとっての真実であって常識なわけです。育った環境によってこうも価値観って変わるのかと思いますよね。マチルダもまた家族から愛情をかけられずに育ったためしっかり者のように見えて愛情に飢えた一人の子供であることに変わりありません。

 

レオンは愛着障害を抱えていた?

 

振り返ってみると、マチルダは作中でさんざんレオンに愛の告白めいた言葉を伝えますが、レオンは照れた表情を見せるだけで具体的な愛の言葉などは最後まで発することがありませんでした。

 

ですが、マチルダに対する気遣いやしつけともとれるような行動をとるようになります。今まで自分以外の他人を意識することなどなかったレオンにとっては大きな変化です。ただ年の差もあってか親と子供のような関係に見えてしまいます。

 

チルダとレオンの関係性は結局最後まで謎のままで、視聴者の捉え方によってその受け取り方はさまざまなようです。ここで考えるべきは、12歳のマチルダに恋愛感情が分かるのか?という問題です。

 

そもそも親から正常に愛情をかけられずに育ったということが背景にあるので、本物の愛情を知らないマチルダがレオンへ寄せる想いというのは通常の恋人としての恋愛とはまた少し異なる気がします。よって、この二人の関係を「恋愛関係」と一言で表すには違和感がありますし、チープに感じてしまいます。彼らにとっての家族は居心地が悪い他人のようなものです。彼らの関係性は、恋愛や家族愛といった類のものよりも、もっと単純な隣人愛に近いニュアンスとして受け取りました。

 

そもそも「家族」やら「恋人」やらカテゴリー化して枠に当てはめて考えること自体が愚考なのかもしれません。多様性を認めること、自らの常識を取っ払ったものの見方が大切なんだな~と改めて気づかされました。

 

『レオン』の元ネタとなった『ニキータ』とは?

 

『レオン』の関連映画として最も挙げられているのが『ニキータ』という映画です。

どちらもリュック・ベッソンが監督として手掛けた作品で、『ニキータ』は『レオン』の4年前に作られた作品なのです。

どちらも殺し屋をテーマとした話の構成になっていますが、最大の共通点はどちらの映画にもジャン・レノが出演しているということです。『ニキータ』では掃除人ヴィクトルとしてほんの数分の出番しかなかったキャラクターが、『レオン』ではプロの殺し屋という設定で話のメインとして登場してきます。話の膨らませ方がじつに秀逸です。リュク・ベッソン監督恐るべしです…。

 

まとめ

 

というわけで、今回は映画『レオン‐完全版‐』のご紹介でした!

 

90年代なのに違和感のないファッションセンス。そして、ナタリー・ポートマンが13歳と思えないほど大人びた演技をしていて呆気にとられてしまいました。

 

リュック・ベッソン監督はほかにも素晴らしい作品数々作られていますね。

ニキータ』、『フィフス・エレメント』、『ジャンヌ・ダルクどれも主人公が強くて美しい女性ばかりです!『レオン‐完全版‐』が良かったという方にはぜひとも観ていただきたいと思います。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。では、次回も楽しみに!

 

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