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映画「フォレスト・ガンプ一期一会」のあらすじ(ネタバレなし)と解説(ネタバレあり)


フォレスト・ガンプ 一期一会 【DVD】

 

 今回おすすめする映画は、1995年に公開のアメリカ映画「フォレスト・ガンプ一期一会」です。

 

 

 【予告動画】


出典:シネマトゥデイ公式

 

 

フォレスト・ガンプ一期一会」の作品情報

公開日:1995年/144分/アメリ

 受賞歴:第67回アカデミー賞(1995)

    第52回ゴールデングローブ賞(1995)

    第19回日本アカデミー賞(1996)

 監督ロバート・ゼメキス 

キャストトム・ハンクスフォレスト・ガンプ)、ロビン・ライト(ジェニー・カラン)、サリー・フィールド(ガンプ夫人)、ゲイリー・シニーズ(ダン・テイラー中尉)、ミケルティ・ウィリアムソン(バッバ)、ハーレイ・ジョエル・オスメントフォレスト・ガンプの息子)ほか

 ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ

 

フォレスト・ガンプ一期一会」のあらすじ(ネタバレなし)

 知的障害を抱える主人公の青年フォレスト・ガンプトム・ハンクス)は、まっすぐに人と向き合い、出会った人々に次々と影響を与えていきます。 母子家庭で育ったフォレストですが、母親であるガンプ夫人(サリー・フィールド)の愛情を一身に受けて素直に育ちます。小学校のスクールバスの中で初恋の相手ジェニー(ロビン・ライト)と出会い、毎日行動をともにするほど仲良くなります。子供時代は脚装具をつけて生活していたため、同級生たちにからかわれることの多かったフォレスト。

 

ある日いじめっ子たちに追いかけられ、必死に逃げているうちに脚装具が外れ、自分の足で走ることができるようになります。そこからフォレストは走るのが得意になり、それから物語は急速に展開していきます

 

フットボールチームからスカウトされ、更にそのことがきっかけで大学にも進学することができます。大学卒業後、アメリカ陸軍入隊のパンフレットを手にしたフォレストは迷わず入隊を決意します。

 

たくさんの出会いと別れを繰り返しながらも常に信念を失わずに運命を受け入れ、与えられたことに全力で取り組む姿に心を揺さぶられます。初恋の相手ジェニーへの一途な想いをもち続けるフォレストの純粋な心にも何度も胸を撃たれます。

 

この映画の見どころは、主人公のフォレストが生まれながらに知的障害というハンデを抱えながらも、目の前の出来事にまっすぐに向き合って力強く人生を駆け抜けていく姿です。どんなにマイナスな出来事に遭遇しても逃げずに向き合えば、必ず良い結果は訪れると勇気をもらえる映画です。

 

フォレスト・ガンプ一期一会」の解説(ネタバレあり)

 ここからは、ネタバレありの解説をしていきます。

 

フォレストの幼少期~学生時代

 

主人公のフォレスト・ガンプは母親であるガンプ夫人によって女手一つで育てられます。夫人は知能指数が低いフォレストを公立の進学校へ入学させ、普通の子どもとして愛情深く接します。強くて聡明な母親に育てられたフォレストは、学校でからかわれても毅然とした態度で接します。

 

作中でフォレストの父親について深く触れられていませんが、父親はすでに亡くなっているのか、あるいは家族に嫌気がさして家を出ていったのか、最後まで真相が明かされることはありませんでした。

 

小学校時代は、脚装具をつけているという見た目から、いじめられることの多かったフォレストですが、そんな彼にも唯一母親と同じように心を許せる存在がいました。それが初恋の相手であり、親友のジェニーです。

 

ジェニーは、フォレストが同級生にいじめられて追いかけられていると、フォレストに走って逃げることを促します。このことがきっかけでフォレストは脚装具がなくても、自分の足で走れるようになります。

 

高校時代にはその俊足がかわれ、フットボールチームにスカウトされるまでになります。このことから、フォレストにとっての人生の一番最初の転機を作ってくれたのがジェニーであることは間違いないでしょう。

 

ジェニーの悲しい生い立ち 

 

フォレストの良き理解者であり、後にパートナーとなるジェニーですが、彼女の人生は波乱万丈そのものです。彼女は父子家庭で育ち、幼少期は父親による暴力を日常的に受けて育ちました。警察に通報したことがきっかけで、父親と離れて暮らすことになりますが、その後の彼女の人生は転落していきます。

 

大学へ進学したものの、大学に無断で自身の写真を雑誌に掲載したことがバレて退学させられます。その後、小さなライブハウスでフォークシンガーを目指して働きますが、長くは続かず辞めてしまいます。

 

そこからジェニーの生活は段々と荒れていきます

 

反戦運動を行う組織に加わり、そこで出会った暴力的な男と付き合いますがこれもうまくはいきません。そして遂には、ヒッピーとなり、不良仲間たちと酒や薬づけの毎日を送るようになります。このころの荒れた生活が祟り、ジェニーはウイルス性の感染症にかかり、余命宣告までされてしまいます

 

フォレストの一途な性格

 

大学を卒業したフォレストは、アメリカ陸軍に入隊します。そして、ベトナム戦争で負傷した仲間を助けたことが評価され、議会から栄誉勲章を授かります。ケガの療養中に仲間によって促されて始めたピンポンもみるみるうちに上達し、全米代表卓球チームに所属するほど腕を上げます。陸軍を除隊後、亡き戦友のバッバとの約束を守るために海老漁師となって大儲けし、フォレストはいわゆる勝ち組の人生を手に入れます。

 

幼少期こそ周りから偏見の目で見られ、かわいそうと思われていたフォレストですが、知的障害というハンデを背負いながらも周りからの助言や目前のことを一つ一つ大事にしてきたからこそ隠れた才能を開花させられたのだと思います。

 

そして、なんといっても彼の人間性には周りを惹きつける魅力があります。

 

おわりに

 

 映画のタイトル『一期一会』にもあるとおり、フォレストがさまざまな人々との出会いと別れをとおして成長していく様子が描かれています。

 

大切な人との出会いと別れを経験してきたフォレストへ、母親が亡くなる直前に遺した言葉があります。

 

 

「死を怖がらないで。生の一部であるから」

 出典:映画『フォレスト・ガンプ一期一会』より

 

フォレストは母が残したこの言葉をまっすぐ受け止め、前向きに生きていきます。フォレストとジェニーは、大学時代から再開したり離れたりを繰り返しますが、最後にはフォレストの一途な想いが二人を結びつけます。

 

二人の間に息子を授かりますが、ジェニーは結婚後まもなく、ウイルス性の病によってこの世を去ります。

 

フォレストがジェニーのお墓の前で、

 

 

「人はそれぞれ運命を持っているのか、それともただ風に吹かれて漂っているだけなのか。そのどちらも同時に起きているのだと思う」

 出典:映画『フォレスト・ガンプ一期一会』より

 

と語りかけるシーンが一番印象に残っています。

 

ガンプ夫人の言うように出会いと別れがイコールなのだとしたら、フォレストの最愛の人であったジェニーは亡くなってしまいましたが、代わりにジェニーは最愛の息子というかけがえのない存在をフォレストに遺してくれたと捉えることもできますね。

 

映画では、はじめとおわりに"白い羽"が登場します。

 

冒頭のシーンでフォレストが自分の足元に落ちてきたこの羽を拾い上げて鞄へしまいます。そしてラストの締めくくりでも”白い羽”が登場します。

 

この”白い羽”が表していることは一体何なのか。

 

それは、「希望」や「明るい未来」の象徴なのではないでしょうか。

 

天国へ旅立った愛する人たちがフォレストを見守っているように感じます。みなさんも本編をみる際には、ぜひいろんな伏線に注目してみてください。というわけで、今回は映画「フォレスト・ガンプ一期一会」をご紹介してきました。

 

一度ご覧になった方にもぜひ見返していただきたいと思います。「生活が単調でつまらない」と思っている方や「現状に不満がある」という方におすすめです。人生の参考になることがたくさん詰まった作品です。

 

最後までご覧いただきありがとうございます!次回もお楽しみに!!

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