今日みた映画の感想と記録

日常と映画のはなし

暮らしのあれこれや最近みた映画について書いていきます。

自分探し・人生との向き合い方を教えてくれる映画『365日のシンプルライフ』の感想・考察

 どうもこんにちは、fukubroです。

 

今回は2014年公開の映画365日のシンプルライフ(原題:TAVARATAIVAS/MY STUFF)の感想・考察について書いていきたいと思います。監督自らの赤裸々な私生活を1年間にわたって撮り続け、ドキュメンタリー調に仕上げた本作。物を取捨選択することは、豊かな生活を手に入れるヒントだった―。

映画『365日のシンプルライフ』見どころ・ポイント

・修理・古いものの再利用で、暮らしに工夫が施されている

・主人公の友人たちが彼の理解者となり、困ったときのサポートをしていく

・ライフスタイルを変化させたことである良いことが起こる

 

こんな人にオススメ

・ストイックな生活に憧れている

ミニマリスト・シンプリストを目指している

・物が多くて部屋の掃除が大変だと感じる

 

映画『365日のシンプルライフ』作品情報

 

この映画の主な作品情報のご紹介です。

監督:ペトリ・ルーッカイネン

脚本:ペトリ・ルーッカイネン

キャスト:ペトリ・ルーッカイネン ほか

制作国:フィンランド

上映時間:80分

映画『365日のシンプルライフ』ストーリー

 

出典:シネマトゥデイ

 

フィンランドヘルシンキに住む青年ペトリ・ルーッカイネンが彼女にフラれたことをきっかけに1年間必要な物だけで生活することを実験的に行っていきます。本作はそのようすをカメラに収めたドキュメンタリー映画となっています。 

面倒なことをあえてやっていくペトリのストイックな姿勢に圧倒されました。

とくに冒頭の新聞紙一枚、裸同然で登場するシーンは強烈でした。まだ雪が残る地面を裸足で歩くペトリの姿に強い意志が感じられました。

 

彼女にフラれたから仙人生活って監督かなりぶっとんだ人だよね、カエルくん。

fukubroさんは失恋したときどうしてました?

好物をたらふく食べてたかなあ。ははは!

(ドキッ)そ、そうなんですねぇ(゚Д゚;)ははは…。ふぅ。

きょうから始めるシンプルライフ

 

「物がたくさんあることが幸せなのか?」

「人生で本当に必要なモノはなにか?」

 

という素朴な疑問を投げかけてくれる映画。

カメラで撮影した映像をほぼ加工なしで映しているせいか、終始たんたんと進んでいく内容に途中で飽きてしまう人も出てきそうです。しかし、レンズ越しに映し出されるペトリの赤裸々な私生活に刺激を受ける人も少なくないでしょう。

 

ペトリが彼女にフラれてから決心したことは3つ。

 

まず、家にあるすべての家具・家電・衣類・小物などの荷物をいったん貸出倉庫へ預けていきます。そして、彼は自らにあるルールを課します

それは、

 

・倉庫から1日1つ必要だと思うものを持ち帰ることができる


1年間何も買わず、持っている物で生活する


この実践を1年間やる

 

というものです。常人には考え付かないなんとも型破りな内容ですね。

 

ペトリのこの試みは単に「考えなしに物をどんどん捨てていこう」ということではなく、彼なりの人生との向き合い方として描かれています。

ペトリのように、「今までたくさんの物に囲まれ便利な生活を送っていたけれども、その結果自分にとって本当に大事なものを見失ってしまった、、、。」という気持ちはなんとなく分かります。

 

物に頼らない生活を自分自身に強いることが、ペトリ流の人生との向き合い方というわけですね。

 

この映画の本当に伝えたいことはそこに隠されている気がします。

 

一見突拍子もない発想にみえて、物をいきなり捨てずにまずは倉庫に預けると考えるところが慎重に考えて判断しているなという印象をもちました。

 

とはいえ、冷蔵庫やキッチン用品を必要に感じないという発言には驚かされましたが。

 

彼が一日ごとに倉庫へ足を運んで物をとりにいくシーンでは、思わず「自分ならまずは何を選ぶかな」と想像を膨らませながら観ていました。

(これぞまさに視聴者参加型映画?)

 

買い物をするときや物を使うとき特に考えずに「あたりまえ」に選んでしまっていることってありますよね。身の回りに物が溢れていて何でも選び放題の状態だと、物の一つひとつの価値や役割はなにかなんて考えなくなってしまいます。

 

一つひとつのモノの価値やありがたみを再認識することで生活の質・満足度は向上していくということをこの映画では語っています。

 

そして生活を整えると、やがて新たな出会いが生まれるように、「人生の代謝を良くしていく」ことが重要だと学びました。高価なものを身に着けると、なんだか自分の価値が上がったような気になりますよね。私もそう思っていました。しかし、映画を観て白・黒・グレーのモノトーンを魅力的に着こなしているペトリをみてかっこいいと思いました。ペトリの持ち物は少ないけれども、一つひとつが洗練されていてとてもシンプル。そこに彼のセンスの良さを感じました

 

あくまで自分の人生の主役は自分。そして所有物である衣服や小物類は自分を引き立たせるための存在。ペトリが物とのかかわり方をそんな風に割り切って考えていくところに好感が持てます。

 

幸せの感じ方や見つけ方は人それぞれ。やり方に「正しい」「間違い」というのはありません。

 

映画では物を手放す描写でいくつか過激な演出もありますが、これはあくまでペトリが人生と向き合うための試練を乗り越えようとやっていること。けっして物を捨てることが幸せに直結する行為だと盲目的に主張しているわけではありません。

 

この映画は私たちに「自分の本音に正直に生きていく」ことの大切さを伝えてくれているのです。

 

 

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おわりに

 

というわけで今回は映画365日のシンプルライフの感想・考察を書いていきました。

 

この映画もそうですが、YouTubeでルーティン動画をあげて私生活をさらけ出す人たちをみてすごいなといつも思います。

だって普通の人にはそんな度胸ないですから。けど、人の私生活をのぞき見するのってなんだかワクワクしませんか?

 

他人の生活には、自分の知らない常識があって、知らない世界をレンズをとおして疑似体験できるって改めて考えるとすごいことですよね。

 

この映画に触発されてペトリのように実際にやってみたという人が続々と現れているようですが、ペトリの身の回りのサポートをしてくれた友人たちの活躍があってこそ成し得たことだと思います。

 

やはり、持つべきものは真の友ですね。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

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